新型コロナウイルスの日本国内感染者数は、現在中国以外の国ではシンガポールに次ぐ第2位だ。(ダイヤモンド・プリンセス号を除く)
以下のサイトで世界のウイルス感染者数が日時更新されている。
Operations Dashboard for ArcGIS
国内外で、日本の対応のまずさ、後手後手感が多く批判されている。
最初に発生した時の水際対策と称するほとんど意味のないレベルの監視体制。
そしてダイヤモンド・プリンセス号での感染拡大のずさんさは、アメリカなど他国にまで批判されてしまった。
オレも、未知な緊急事態に対する日本の危機管理能力は、極めて弱いと思っている一人だ。この先、超強力なウイルスが世界中に蔓延した場合、日本はぜったい食い止めることはできないだろう。
しかし、批判している人々全員に問いたい。
そういうあなたなら、この危機にすばやく対処できたのですか??
たぶん、文句言っている人たちのほとんどが、何もできない人たちだ。
もしも東京で発生したとしたら、
あなたなら東京全体をただちに封鎖する判断できる?
あなたなら日本の台所、豊洲市場を即日閉鎖することできる?
実際問題として
あなたなら即日、すべての中国からの飛行機、船などを入国禁止できる?
当然、その判断にはあらゆる問題や経済的打撃も承知の上で、それを行ったことに対する逆の批判も跳ねのける覚悟が必要だ。何もしなくても批判、しても批判だろう。
オレはこのニュースを毎日見ていて、会社員時代を思い出した。
企業にとって何か危機的な問題が発生した際、幹部は緊急招集される。
夜中まで会議会議会議・・・・
けして社長が独断で即判断することはない。
寄って集って、ああでもないこうでもないと、延々と議論する。
賛成派と反対派がお互いの主張を言い争う・・・・
日本社会は、和を重んじるなどと言われるけれど、逆な言い方をすれば烏合の衆であり、一人単独での行動は好まれない文化だ。
一つの決定に、異常な時間がかかる。
そして最終責任は当然トップである社長にあるのだが、できるだけ単独責任をぼかすための機能も働いている。いわゆる「みんなで決める」ってやつだ!
要するに歴史的に日本はそういう文化を持つ国なのだ。
きっと大昔も村の長老が皆の衆を集め、延々と話し合いをしていたに違いない。
それに比べ、欧米社会はトップの権限が日本よりはるかに大きい。
緊急事態に幹部が招集され会議を行うことは同じだが、欧米社会ではトップが判断するために必要な情報や分析などを報告することが目的で、決断はあくまでもトップがするのが当たり前だ。
14億人の国の判断が鶴の一声で決定できる・・・日本とは真逆だ!
もちろん、正しいか正しくないかということについて言っているのではない。
日本という国は、良くも悪くもそういう国だってこと。
以前から言われていることだが、日本は総理大臣が変わっても、会社の社長が変わっても大した影響はない。つまり誰がやっても大きな変化はないのだ。
この先、日本も変わっていくかもしれないが、1000年以上続いてきた文化は、それなりに我々の脳ミソにこびりついているのだろう。
あなたが日本の総理大臣になったら、どう?変えらる自信ある?