東欧の旅をスタートして一か月が経過した。
交通機関や様々な理由でとりあえず各国の首都や主要な都市から入ることが多い。
ここルーマニアも、まずはブカレストに入った。しかしこの間の移動の中で、地方や小さな都市などが意外と面白かった。できたら首都だけではなく地方都市にも行ってみたい。いや首都は行かないでも地方都市だけでもいいかもしれない~(笑)
というわけでブカレストに別れを告げ、ブラショフ経由でブランという街に来た。
ときおりこういう馬車が通りを走ったりして何とも言えないほのぼのとした雰囲気に酔いしれる。
ここはかの有名なブラン城、俗にいうドラキュラ城がある。ルーマニアでも有名な観光地だ。しかも今は夏のバカンスシーズン。多くの観光客で賑わっていた。
しかし景観はさすが山のお城だ。なんとも言えない風景がたまらない。
入場料は1000円ちょっとと、ルーマニアしてはちょっと観光客ぼったくり価格だが、ここまで来て中に入らないのもケチすぎるので中を見学する。
天井やドアが小さかったり、狭い階段を上ったりと構造が面白いし、内部の部屋はいろいろ当時の雰囲気を再現していて興味深い。
ただし、このドラキュラというのはフィクションで有名になった訳で、そもそもそのフィクションのストーリーを考える上でモデルとなったのがウラド3世でこの城の主だというだけのことで、きっとあの世でウラド3世は、なんでオレがドラキュラのモデルなんだよ~と嘆いていることだろう(^^;)
まあ、それで有名になって沢山の観光客が来るようになったんだから、観光地としては便乗して盛り上げるのは当然だけどね~(笑)
いずれにしても、西洋の貴族が実際に暮らした歴史的にも貴重な城の見学ができたという意味ではなかなか楽しいかった。
また近くに「ルシュノフ要塞」というのもあったのでついでに見学した。
これはお城ではなく要塞。つまり敵からの侵略に備えて要塞の中で兵士が暮らしながら国を守るための施設ってことだ。当然四方を見渡せる高い山の上に城壁で囲われた要塞がある。
どうよ!この景色!要塞の上から見た下界。涼しい風も気持ちよく最高の気分だ。