自分がこの世に生を受けたのは昭和30年代中期。
終戦からたった15年しか経ってないんだけど戦争の面影はまったく記憶にない。
もちろん今より街は洗練されてなかったし、清潔感もなかった。
東京上野に生まれた。
上野駅ではタオル被った靴磨きのおばさんがサラリーマンの靴を磨いていた。
決まってそのサラリーマンたちは煙草を咥えていた。
沢山の線路が並行して走っている奥に、蒸気機関車が何台も煙を吐いていた。
それは自分の幼少期の記憶で3〜4歳くらいのことである。
親が千葉県の船橋市に家を購入したので、それから大学卒業するまでの青年期はここで過ごすことになる。
大体1970年くらいから1980年くらいまでの期間が自分の青年時代である。
まさに高度成長期。
(まだバブルの崩壊の時代ではない)
とにかく上昇志向が強く、働く大人も学校に通う子供も活気があった。
給料はずっと伸び続けることで消費意欲も高く、毎年毎年暮らしが良くなっていく。
白黒テレビがカラーテレビになり、各家庭の玄関には黒電話があり、大きな木製の立派なオーディオを購入したり、その脇にある書棚には、大きく重い百科事典があった。
小学校6年生の頃だったか、親父が軽自動車だが車を購入した。
ホンダN360のバンだった!
物質的な豊かさが豊かさだった。
何でもどんどん性能が良くなることが当たり前だった。
逆な言い方すると、まだまだ物の品質や性能の伸びしろがたくさんあった時代で、新製品が出るたびに品質が向上し、デザインも洗練されて登場する繰り返しだった。
もちろんそれは現代でも同じで、メーカーは常に新製品は従来品と比べてどれだけ良くなったかをアピールする。基本は何も変わっていない。
変わったのは人のほうだ!
特に若い女性の感性はとても興味深い。
都内の公園を散歩してると、首からフィルムカメラをぶら下げてる若い女性をしばしば見かける。
先日ニュースで見たことだが、やはり若い女性たちは、スマホを2台持ちしているのだそうだ。
2台とも契約しているわけではなく、1台は数世代前の昔のiPhoneだったり…
なぜ?って聞くと、今のカメラは性能が良すぎて毛穴まで写っちゃう😂
昔の画素数のほうがエモい写真が撮れていいのだそうだ。
出た〜!エモい!😂
そう言えばこれは日本人に限ったことではなく、現在のインバウンドで訪れた外国人も、秋葉原でチェキを買い漁っているらしい。
専用のフィルムも必要なのに、何故そんなものが売れる??
どう考えてもデジカメが全てにおいていいに決まってるじゃん!!
(理解できない人は、オレ含めて脳みそがネアンデルタール人かも〜😁)
YouTubeなどでは、数年前から日本の80年代シティーポップが大流行。
インドネシアの歌手レイニッチさんのstay with meのカバーが大ブレイクして久しい。
そこでオレは初めて耳にした言葉!
ローファイ
ハイファイだったらわかるけど、ローファイかい💦
昔レコードからカセットに録音するのにいかに劣化せず原音に忠実に録音できるかを目指し、高価なAKAIの3ヘッドカセットデッキを買った!
その後、MDだDATだCDだ!そして音楽ファイルはデータ化されiPadが大流行。
大学生の時お金がなくて買えなかったが、友達に初代ウォークマンを借りた。
ヘッドフォーンから流れてくるサザンのいとしのエリー。電車の車窓の景色が流れるその風景と合わせて、まるで自分が映画のワンシーンの中にいるような興奮を覚えた。
当時では驚きの高音質だった。
時代は変わった…
ローファイ加工…
敢えて音を劣化させ、映像も古いフィルムのような劣化した筋をわざと入れたりして、よりエモくするのが、新しいのだそうだ。
人類もいよいよ感性は、高性能、最先端だけを求め続けることは止めたのか?
この逆行とも言える人々の感性は、何を意味しているのだろうか?
オレ?💦
もう正直彼らについて行ける歳じゃないし、無理だろうwww
ただ、そういった新しい波に驚ける感性は持っていたいと思う。
男性がダメって訳では無いと思うけど、とにかく女性のこういう新しいことに反応して吸収する能力が抜群に優れている。
企業のみなさん!
案件はすべて女性にアドバイスをもらいなさい!😂
何時間も会議している男性たちの結論は無駄の何物でもないですよ〜www
プライド?捨ててください!(笑)
だってその方が業績が伸びますから✌