ダラットからホーチミン市に帰って来た翌日…
ジャンちゃんと一人の19歳の男の子に会うために、夕方Grabタクシーで待ち合わせのコーヒーショップに向かう。
ジャンちゃんは今の会社に勤める前、ベトナムで実習生向けの日本語教師をしてた。
その時のジャンちゃんの生徒が、あさって日本に向けて出発するのだ。
彼は日本で3年間介護の仕事をする。
場所は神奈川県相模原市。
介護は大変な仕事だ。
異国の子の手も借りないとならない歪な日本社会。
付け焼き刃で覚えた日本語もまだまだマスター出来てないのでハンディーはあるが、それにしても月6万円という給料の支払いは少なすぎる。
おそらく送り出し機関などの費用や日本語教育や飛行機代などのコストも借金として月々返済させられた後の手取りなのだろうが、さらにここから日本の住居費も引かれ、食事も自分でしなければならない。
日本の技能実習生制度は、諸外国からも形を変えた奴隷制度だと非難されている。
移民も永住権や帰化も極力受け入れたくない日本。
そのくせ実習生という一定期間だけ働かせる、使い捨て労働者制度で外国から若者を受け入れる。
まあ、なんとも自分勝手な国だこと〜!
そんな非難の声を受けながら、日本の技能実習制度は廃止が決定し、名称も育成就労制度と変更になる。
しかし実態は相変わらず改善されない可能性も大きい。
東南アジアなどの子を食い物にして稼ぐ悪徳ブローカーたちや低賃金で労働者を働かせたいブラック企業がいる限り、この問題の根本解決はない。
日本人として、恥ずかしくてベトナムを歩けない…💦
成田に到着した時、彼は今まで経験したことのない寒さに驚くだろう。
ぜひ体に気をつけて3年間頑張ってほしい。
一人でも心優しい日本人に出会えることを願っている。
最後にみんなでブンチャーを食べて別れた。