先日、オークションで1円で落札したパナソニックLUMIX DMC-FX66。
機械的にはまったく問題なく快調なのだが、センサーにチリのようなゴミが付着していてそれが写り込んでしまう。
こういうコンデジでレンズが伸び縮みするタイプのカメラは、センサーゴミはある程度仕方ないことでよくある現象だ。
そこでセンサーゴミの掃除でもしてみようと分解してみた。
何万円もするカメラだったら怖くてできないけど1円だからねぇ~(笑)
万が一壊してしまってもショックは小さい(笑)
両サイドに4つと底に2つ、同一のネジを外し、薄いピックのようなもので優しくこじると、簡単に三枚おろしの出来上がり~(^^)v
コネクターのロックを解除してフレキシブルフラットケーブルを抜き取り、邪魔なのでモニター側のボディーを外す。
するとこうなる。
左にある電池みたいなのはコンデンサーで下手に触ると感電するから注意だ(^^;)
(実はもう感電した・・・汗)
こうやってみると、現代のカメラが電子化され基盤と配線だらけなのが改めて解る。
もともとフィルムに光を当てて写真を写していた初期は、暗箱とレンズだけで写真は撮れたのに、なんでこんな複雑なエレキカメラになっちゃったのだろう?
D66とか書かれているステンレス板が3つのネジで固定されているのでこれを取る。
そっと持ち上げてみるとその裏がセンサーだ。こんなちっこいセンサーなのに14メガだってさ!しかもCCD!(@_@)
画素競争のCCDの最終時期のカメラだ。
老眼でよく見えないけど(笑)、ブロアーでシューシューとゴミを飛ばし、ついでにレンズ側も同じくシューシューと吹いて元の通りに戻す。
とりあえずセンサーやレンズは下手に触らない方がいい。
あとは元の通り組み上げてバッテリーを入れて起動させてみた。
はい!ばっちり!ゴミはなくなりました~~(^^)v
このカメラ、すごく分解しやすい。
そしてセンサーまでのアクセスがとても容易だ。
オレは若い頃から貧乏だったし、物は大切にしてきたほうだ。
直せるものなら直すし、きれいに磨いてモノを大切にする。
しかしいろいろなものを分解していると、分解を前提に設計されていない機械モノも多い。複雑に隠しネジがあったり、分解している間にプラスティック部品が割れてしまったり、とても素人には難易度が高いものも多くある。
カメラだけじゃない。時計も自転車もクルマも機械モノはすべてそうだ。
昔のクルマはよく故障した(^^;)
だから修理は大前提で、エンジンルームは手が入りやすいように隙間があった。
しかしだんだんデザインが優先され、もうエンジンルームに指も入らないようなギュウギュウパンパンなデザインも・・・・・(^^;)
確かにプロならマニュアルがあるし、なんでもできるのだろうけど、なんか機械としてのコンセプト自体が気に入らないのだ。
やっぱりローレックスは、設計も合理的にできていて分解OHがとてもしやすいと、昔時計技師が言っていた。
まあ新品販売によって経営が成り立つメーカー側から言えば、新しいモノを買ってもらわないと困る大人の事情もあるのだろうが・・・・・
このFX66のような修理しやすい構造と設計のカメラが本当の名機だと思う。
最近やたらサスティナブルとか言うけどさぁ~
100年かかって成長した木を伐採して家を建て、40年しか使用しなかったらそりゃいつか地球上から木はなくなっちゃうでしょ?
メーカーは新しいものをどんどん作って売り続けなければならないから、古い機械は廃棄後リサイクルしようと、購入者側からリサイクル料を取って資源の再利用する。
うーーーん?
なんかおかしくないか??
パソコンなんて、基盤一枚変えれば常に最新スペックになるように設計すれば、毎回本体丸ごと買い替えなくてもいいと思うんだけどなぁ・・・
スマホだって、マザーボードを差し込み式のチップにして、バッテリーを交換式にすれば、何度かマザーボードを変えて10年くらい使い続けられるんじゃね??
そもそも数年で買い替えるのが当たり前なんて考え方が気に入らない。
資本主義社会の経済成長のセオリーが許さないのかもしれないけどね・・・・
まあオレはそんなもったいないポリシーを死ぬまで貫こうと思う。
カメラ修理から色々考えてみました~(^^)v