旅はすべて偶然と偶然の掛け合わせである。
なぜ和歌山白浜に来た?
→たまたま長期割引の安い宿があって、空港が近く飛行機チケットも安かったから。
調べてみたら海も温泉も山もあって良さそうだったから。
なぜ今回江住駅を選んだ?
→串本も行ったし、熊野大社も行ったし、最後は何もない自然の中を走りたいと思って。
Googleアースで写真が途切れてる県道を見つけたので。江住駅から山道走って紀伊日置駅なら45キロくらいで楽しいかな~と思って。
そんな感じ。
江住駅に着いた。
無人駅だ。
きのくに線の各駅停車は2両編成。無人駅は一番前のドア一つしか開かない。
そして降りる前に電車の中にあるSuicaをタッチする機械にタッチしてから降りる。
へ~、なるほど~、頭いいねぇ~(^-^)v
ここからは約5キロ、県道36号上富田すさみ線をひたすら登る。ずっと登坂だが勾配はそれほどでもないのでゆっくりのんびり登れば大したことはない。そしてお約束通り素晴らしいご褒美が用意されている。
この景色を見ただけで、もうこのサイクリングは大正解だったと断言していい!
またこの最初の5キロ頑張れば登りはほぼ終わったも同然で、多少の登りはあるものの後は下り基調だから、精神的に楽になるのだ。全行程45キロの最初の5キロ頑張れば後は楽勝なのだ!それって最高でしょ~(笑)
長いトンネルを抜けた頂上付近で、野生の鹿が挨拶に現れてくれた♥ あっという間で写真は撮れなかった…(^_^;)
東京で生まれて千葉で育ったオレは、山を見ると興奮する習性がある。千葉はほとんど身近に山がないからね〜(^_^;)
何でもないような山でも、何千メートル級の山でなくても、目の前に迫る山にとにかく興奮するのだ(笑)
それと澄んだ空気と青い空も最高だ。
最初に調べた通りこの道は狭い一車線の県道で、コンビニなどのお店どころか人家すら無い。
もちろんすべて舗装路だったが、ガードレールが無い場所がほとんどで、誤って落ちたら100メートル以上滑落して確実に死ぬ所もある。特に下りは要注意だ。
しばらく下ったらポツポツと人家が現れた。
こういう所に住んでいる人ってどんな人なんだろ?
やっぱ先祖代々暮らしてきたのかな〜
そんな事を思いながら走ってて思わずブレーキを掛けた!
なんて綺麗なんだ!!
和歌山の南紀って本当に川の水が超きれい!
あまりにも綺麗で感動し自転車を止めて見ていた。
なんか大きめの魚も沢山いる♪
ちょっと写真ではまったく伝わらないんだけど、ほんとハンパない美しさなんだって!
夏だったら絶対パンツで泳いでるところだ(笑)
しばらくその美しさに見惚れていたら、前から女性が歩いてきた。この道を歩いている時点で地元の人だよね(^_^;)
オレも仕事で若い頃関西に住んだこともあるから、よーく知ってるが、こういう場面では99.9%話しかけてくる(笑)
関西人はみんなフレンドリーだもん。
何しとるん?とか、何かおるんか?とかね(笑)
お〜やっぱり話しかけられた〜(笑)
あまりにも水が綺麗なもんで〜。
それと大きな魚もいっぱいいるんです〜!
残念ながら関西弁出来ないから、こんなコロナの時期に他県から来やがって〜みたいに思われるのも心配だったんだけど、やっぱり聞かれた!
どこから来たん?
東京の方です。
その女性はもちろん現在ここに住まわれている方なんだけど、出身は関東なんだって。
千葉県の松戸市出身なんだって〜!!!(@_@;)
あの〜私〜今そこに住んでます!!!!(笑)
お互いにビックリ(笑)
もうちょっと行った所が家だから良かったらお茶でも飲んで行きなさい。時間あったら。
もう時間なんてあり過ぎて困るくらいです〜(笑)
図々しくお宅まで上がり込みコーヒーを頂いてしまった。
ご自宅に行きしな、会う方全員に説明してくれた(笑)
だって全員知り合いだもんね〜(^^)v
ご結婚されて20代の時に旦那様の地元であるここに越して来たんだそうだ。
娘さんたちは皆神奈川にいて、以前はけっこう行ってたんだけどコロナでもう2年近く会えてないんだって。
お歳は70代だけど毎日健康のために散歩してるんだって。どおりでお若い訳だ。今日も散歩して戻ってきたら、怪しい変なおじさんが川を覗いてたって訳(笑)
自転車だから止まらずにピューって走ってたらこうはなってないからね。面白い偶然もあるもんだね〜(^^)v
そうそうあの魚は鮎だって。やっぱ水がきれいなんだね。
ところでもう少し下ると日置川に出て、この旅で最初にサイクリングした時通った道にでる。
前回は通り過ぎたが、そこに良さげな温泉があって、今日は朝からかなり寒く身体が冷えたので、温泉に浸かって温まってから帰ろうと思っていたのだ。
それも言ったら、そこの温泉の人もよく知ってる人でいきなり電話までしてくれ、今から行くからよろしくって〜(^_^;)
すごい人脈だねぇ…
いつまでも図々しくお邪魔し続ける訳にもいかないので、ちょうど温泉にも連絡してくれたので、お礼を言い自転車に跨った。
もうコロナも減ったからまた娘さんやお孫さんと近いうち会えるといいなぁ。
こんな遠い場所に旅に来て、まさか千葉県松戸市なんてピンポイントのローカル繋がりの人に出会うとは!
面白いこともあるもんですね(^^)v