オレは東南アジアと言ってもタイ、ベトナム、マレーシアくらいしか知らないから、あまり偉そうなことを言うと諸先輩方にお叱りを受けるかもしれないが、自分なりに感じている物価について書いてみようと思う。
初めて東南アジアに旅に出た時は、ビビってちょっといいレストランなどでご飯を食べたりしたが、慣れてくると屋台や道端に出ているお店なんかでご飯を食べるようになる。田舎はもっと安いが、たとえばバンコクでは、屋台のヌードルが40バーツ~50バーツくらいで食べられる。日本円に換算すると141~176円となる。
500㎖の水が10バーツくらいだから35円。この時点でやっぱりタイは物価が安いと誰もが思うだろう。
食事だけではなく、ホテルもマッサージも床屋も交通機関も、その他生活に関する物価は質はともかくとして明らかに日本より安い。
もちろんベトナムもマレーシアも同じように日本よりは安く感じる。
しかし、安い安いと喜んでいるのはちょっと浅はかかもしれない。
単なる為替レートではなく、その国の個人収入との比較をしないと価値観が解らない。
これはあくまでも例であって正確という訳ではないかもしれないが、例えば日本は大卒の初任給が約20万円、税金やらなんだかんだ引かれて仮に15万としよう。
タイの大卒初任給は17500バーツ、61565円。よくわからないが可処分所得として仮に5万円としよう。するとタイは日本の3分の1の月の給料ということになる。
ということは、為替レートで換算した円をさらに3倍して現地感覚になると考える。
一杯40バーツの屋台ヌードルは423円。日本ではエアコンが効いて衛生的な牛丼屋で牛丼並を食べておつりがくる価格だ。水は106円。似たり寄ったりか。
そうやって考えながら旅をしていると、適正価格から明らかにぼったくりだろ~というのがなんとなくわかってくる(笑)
先日3人のタイ女性とドライブ旅行した際に、外国人だけ入場料をとるショッピング&アトラクション施設があった。タイ人のふりをしたが何故かばれて200バーツ払わされた。ただ入場するだけで2111円ってことだ!!(怒)
タイは日本と比べて職業ごとにかなり給料が違い、貧富の差が激しい国だ。
月1万円で生きている人だっていっぱいいる。多少衛生状態が悪くても安い屋台は当面無くすことはできないだろう。
日本も住宅など高いものはやはり高いが、食品や衣料品、雑貨100円ショップなど、今は日本人にとってかなり生活しやすい国なのではないかと思う。