私の元生徒たちとお茶しない?
ジャンちゃんからのお誘いだ。
約1年前、日本のインターンを終えて無事ベトナムに帰ってからしばらくの間、日本語教師をしていたのだ。
今は会社に就職して辞めてしまったのだが、生徒たちとは仲良く交流も続いているようだ。
ご存じのようにベトナムから多くの実習生を日本は受け入れている。それは年々増加の一歩を辿っている。
そして文化の違いや言葉の問題、ベトナム人の素行や受け入れブラック企業の問題など、様々な問題を双方に抱えている。
まあ、その問題は今回は置いといて…
まずは自己紹介から。
ほとんど18歳の若者たち。
すでにどこの県に行ってどんな仕事に付くのか決まってる。
私は18歳です。神奈川県で溶接工をします。
私は18歳です。富山県で介護の仕事をします。
全体的に介護職が多い。
いつも思うのだが、男の子も女の子も、ピュアで素直で本当にかわいい。
だいたい実習生になって日本に行き、3年間で150万円位貯金を作りたいと言う目標がある。概して実習生は大学には行けない貧しい地方出身の子が多い。
そのためにはまず日本語を徹底的に覚えさせなければならない。
日本語だけじゃない。日本の習慣など、遅刻は絶対ダメだとか整理整頓…5Sだとか、もう半年で覚えることは山のようにある。
彼らは全員寮で暮らしてるが、日曜日でも全員夜は学校にいって、一日4時間以上自主勉強する。
時間は半年で日本語がある程度できるようにならなければならないからだ。
受け入れる日本人は想像してみてほしい。
自分がまったく知らない言語を半年でマスターすることがどれだけ大変な事か!
生半可な気持ちではとても出来ない事だ。
ジャンちゃんが先生をしていた学校は、全員ベトナム人の先生で、日本人の先生はいないのだそうだ。
だから日本人が話す日本語を直に体験してもらいたいと言う、ジャン先生の親心から実現した会だった。
まだ、ですます以外では理解できない…😅
それは○○です。
オレがそれは○○じゃない?
なんて言ってしまうととたんにフリーズしてしまう。
スピードも、何度もジャン先生に、もっとゆっくりと注意された😅
それでも半年とは思えない上達だ!
問題は、みんなの受け入れ先は地方が多いと言うことだ。
相手の日本人は標準語を話すベトナム人の言うことはわかる。しかし彼らには方言まで理解することは不可能である。
関西人はそれがわかってても標準語を話してくれない。特にお年寄りとのコミュニケーションは困難極まりない。
この素直で笑顔がまぶしいベトナムの子たちが、今度は旅行でぜひ日本に行きたいって行ってもらえたらうれしい。
もう日本のことは思い出すのも嫌だと最悪の印象にならないことを願っている。