62年生きてきた。
まだもう少し生きれるんじゃないかと思う。
(こればっかりはわからないけど…)
しかし残念だがこの先50年後の未来は見れない。
ブログが書ける事はとてもありがたい。
正しいか間違っているかわからないが、自分の考えや意見を世に問えるのだから…
うまくまとまらない気がするが、せっかく書く気になったから書いてみようと思う(笑)
人類が誕生し現在まで他の動物と明らかに異なる発展を遂げてきた事は事実である。ほんと人間だけ驚異的で異次元の発展をしてきた。
神様がいたら、なぜ人間だけこんな特別に作っちゃったのかぜひ聞いてみたいが、人間も自然の一部に過ぎない。
発展や成長を図る数値によくGDPが使われるが、もっと昔から見ていくのであれば人口推移が一番分かりやすいのではないかと思っている。
動物は他に天敵が存在せず、食料がたっぷりあり、安定した環境があれば、鼠算式に数が増える。これはなにも人間に限ったことではない。
しかし現実には動物には天敵がいる。
弱肉強食のルールの中で一定の安定が保たれている。
人間はそれらの動物たちとはまったく異なるレベルで人口が増えているが、それは先に言った条件がすべて揃っているからである。まさに敵なしの独壇場なのだ。
しかしだ!人類のとんでもない人口爆発が始まったのはそんな昔のことではない。
グラフを見ると明らかだが、イギリスで起こった産業革命以降にとんでもない人口増加が始まっている。
つまり機械化によって商品を大量生産できるようになり価格も安くなったため、万人の暮らしが圧倒的に安定したのである。イギリスをはじめとした西洋人と西洋文明が資本主義経済をベースに爆発的な人口増加を可能にしたのだ。
紀元前からじわじわ安定して人は暮らしてきたのが一気に大変化してしまった!
もっと幸せになりたい!もっと安心して暮らしたい!もっといい暮らしがしたい!
世界中の誰しもそう願うだろう。
そしてさらに加速してゆく経済成長。
発展し続けるためには、物をどんどん作りどんどん消費し続けなければならない。
買っちゃ捨て、また新しいものを買っちゃ捨て、そうやって発展してきた。
現在この世に生きている人間は、日本人でも世界中どこの誰でも、すべての人はこの人口爆発期を生きてきた人々なのだ。
次に日本にスポットを当ててみよう。
2010年までは実績、それ以降は予測のグラフだ。
日本は江戸時代で一定の繁栄を見たが、明治維新以降の大爆発とは比較にならない。
鎖国から開国、そして西洋文明を取り入れ産業革命の恩恵を受け、近代資本主義社会を作り上げ、わずか3000万人強だった人口を一気に1億2000万人以上にしたのは、わずか100年たらずの短期間のことだ。
自分が生きてきた部分をグラフに赤い線を塗って重ねてみてほしい。
自分も含めすべての人はこの急成長期に生きてきた人である。
(つい最近生まれた人はこの先死ぬまで人口衰退期しか経験できない人であるが・・・)
テレビでは経済アナリストだの経済評論家だのたくさんの人が、やれ円安だインフレだと騒いでいるが、彼らの経験は経済が右肩上がりで成長してきた時代だけだし、これからも経済を発展させていくことを大前提にロジックは組み立てられている。
どうしたらもっと日本経済がよくなるか?どうしたら成長できるか?どうしたらお金持ちになれるか?基本はそういう方向で答えを探している。かつての経済成長時代よもう一度と夢に描いてるみたい?
30年間停滞した経済、給与水準…
これらはすべて悪いことであり、反省すべき事であり、失態だと言うのが大前提で論議されている。
ちょっと待って!
もしかしたら、日本は世界から遅れたんじゃなくて、無理して膨張し続けた経済の末、未来の新しい価値観を示す最も最先端にいるのかもしれないよ?
がむしゃらに働いて、たくさんお金を稼いで、さらにいい暮らしを求めるのがこれまでの時代だったとすると、お金より精神を優先した新しい生き方、新しい価値観がスタンダードになるかもしれないじゃん。わからんけど。
これから日本は人口が減る。
それだって大変だ大変だと騒ぐ人も多いけど、これもある意味これまでの経験で考えるから大変だと思うだけだ。
人は結婚して家を建て子供を育てて家庭を持つのが、当たり前だった時代。でも今はそれが当たり前じゃない。
少なくても、イケイケドンドンの時代しか経験していない旧人類に、これからの未来を指導されてはたまらない。
これから先、少なくとも50年以上生きる人たちが自分たちの未来を描くべきだと思う。
GDP世界何位!高級車乗り回してブランド品を漁る過去の時代をあざ笑うかのような、新しい価値観の時代がやってくるような気がする…ってか、来てほしいと願う。
この先の未来を生きる人たちに幸ある事を心から願う。