るんるんリタイア暮らし

58歳で35年務めた会社を退職。現在リタイア生活をエンジョイ中

ラジオの話

今日はちょっとマイナーな趣味の話。「ラジオについて」

 

ご存じのようにテレビは1953年に放送を開始したアナログ放送を2011年に完全に終了し、現在はデジタル放送、いわゆる「地デジ」に移行した。

昔のブラウン管時代のアナログテレビは、たとえ壊れてなくてもお払い箱になったのである。

 

テレビよりずっと早く1925年(大正14年)に放送が開始されたラジオだが、ラジオは今も尚アナログ放送。従って大昔のラジオも壊れてなければ現役だ!

 

もちろん時代はデジタルだ。スマホで雑音もないクリアーな音質のradikoを聴くこともできる便利な時代になっている。

 

しかし元祖ラジオは、いまだに昔のラジオのまま生き続けている。

昭和天皇玉音放送を告げたラジオでも今の放送がちゃんと聴けるのである。

 

 

オレのおやじの仕事は電気関係だった。小さい頃から家にテスターだとか半田ごてだとか何かしら電気関連の機器があった。

 

小学生低学年の時のクリスマスプレゼント。

朝起きるとダイオードラジオが枕元にあった。いわゆるゲルマニウムラジオだ。

公園に行って鉄の柵などをアンテナ代わりに一番強い電波のNHKが受信できた時ちょっと不思議だった。

電波ってなに?? 

 

その後、5球スーパーという真空管ラジオのキットをおやじに買ってもらい、半田ごてではんだ付けをしながら作った。バリコンという奇妙な多数の半円の金属板で周波数を合わせる。それで毎日プロ野球とか聴いていたっけ。

 

そしてどんどんと暮らしも豊かになってゆき、世はBCLラジオ全盛期となる。

ナショナルクーガだとかソニースカイセンサーだとかあらゆる電気メーカーがこぞってカッコいい高性能ラジオを開発し発売していた。

 

しかしオレはお金もなくそれらのBCLラジオを買うことができなかった。

なんとか1万円以下で買えたラジオがこれだった。

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ナショナルワールドボーイの末っ子。RF-656。あまり感度良くなかったっけ(^^;)

これでニッポン放送オールナイトニッポンだとか文化放送のセイヤング、TBSラジオパックインミュージックをよく聴いたなぁ~(^^;) 懐かしい。

一番好きだったのは「ナチチャコパック」

野沢那智さんと白石冬美さんの息の合ったトークが最高だった。

野沢那智さんはアランドロンの声、白石冬美さんは巨人の星の飛雄馬の姉の明子の声を担当する声優さんでもあった。

残念ながらお二人とも今は天国で仲良く昔話をしていることだろう。

午前3時、番組のエンディングに流れるシバの女王のメロディーまで聴き、授業ではよく居眠りしてたものだ(笑)

 

 

 だからいまだにアナログのラジオが好きだ。

 

そして現在、ほとんどの日本メーカーはラジオを生産中止し、新しい技術革新も一切せず昔のモデルを細々と販売しているに過ぎない。

 

ところが、この分野では中国が圧倒的に進んでいる。

中国は国土が広く感度が良くないとならないし、経済発展したと言ってもまだまだ貧困層も人口の中ではかなりの比率を占めているし、ラジオは生活必需品でもある。

 

現在中華ラジオはAmazonなどでも1000円2000円で買えるものがたくさんあるが、そのどれもが昔のラジオより断然性能が高い。

チューニングがアナログではなくデジタルチューニングだからだ。DSPラジオと言う。

DSPラジオの唯一の弱点は電池の持ちが悪いということである。

 

様々な趣味マニアの中では概して中国製は嫌われるが、ことラジオに関しては、マニアの中でも中国製のラジオはかなり評価されている。

 

今オレが持っているのはこの中華ラジオ。小さいが性能はとても優秀だ。

 そしてもう一つはこれ。昔ながらのアナログチューニングラジオで電池の持ちが恐ろしく長いので便利だ。

 

いまさらこんなラジオの話なんて誰も興味ない話題かもしれないけど、せっかくだから思い出に浸りながらブログに書いてみた。

 

いつかラジオが見直されるかもしれないしね・・・・(^^;)