半世紀近く自転車を趣味にしていると、これまでの色々な進化が見れて楽しい。
今回はブレーキ編。
昔、ランドナーなど旅の自転車に使われていたのはカンチブレーキだった。
輪行などの際にワイヤーをフリーにすることが可能で、タイヤを外すのも容易だった半面、お世辞にもブレーキ性能がいいとは言えなかった。
今もマファックのカンチブレーキのほぼ新品を持っている。もう使う機会はないかもしれないけど・・・・(^^;)
現在では同じ規格の台座にVブレーキという構造のブレーキが使えるようになり、カンチと比べものにならないほどブレーキの性能が向上した。
ランドナーより高速巡行を得意とする700cホイールを履くスポルティーフは、現在はほぼ消滅してしまったがセンタープルブレーキを採用するものが多かった。
オーダーフレームなどでは直付けもあって、カッコよかった。これまでに1台だけ所有した事がある。
そしてサイドプルキャリパーブレーキ。
現在でもママチャリから高級ロードレーサーに至るまでかなり幅広く採用されいるブレーキ。要するにピンからキリまである。
40年近く前に購入したクロモリロード「つねさぶろう」くんには、当時物のシマノ600のシングルピポットのキャリパーブレーキが今でも現役で頑張っている。
調整が甘いとすぐ片効きになる難もあるが、キャリパーブレーキの原点のようなものだ。
現在のスポーツバイクのキャリパーブレーキはほとんどがダブルピポットになっている。この方が明らかに片効きの調整が楽だし性能もよいように思う。
約半世紀近く、自転車の部品を見てきて、時代時代ごとに様々な工夫により少しづつ改良されたり、まったく別の機構になったりする進化がとても興味深い。
そして今、自転車のブレーキに大変化が起ころうとしている。
今や自転車もディスクブレーキが大人気で、近い将来ほとんどのスポーツバイクはディスクになっていくんじゃないかと予想される。
車やバイクなどではかなり昔からディスクブレーキが主流になっていたが、重量などの問題もあり今までずっとリムにゴムを押し当ててブレーキングするキャリパーブレーキが自転車では主流だった。
そしてとうとうディスクの時代がやってきたのだ。そして将来はほぼ油圧ディスクが主流になっていくのではないかと思う。
ブレーキは命に係わるとても大切な自転車のパーツだ。
それがよりよくなっていくことは基本的に大賛成だが、たぶんオレは死ぬまでキャリパーブレーキをいじって遊んでいるんだろうなぁ~(笑)
昔取った杵柄をなかなか捨てられないんだよねぇ・・・・・・(^^;)