3か月に及ぶヨーロッパの旅も、いよいよ最後となってしまった。
結果として10か国、22都市を訪れた。オレの人生でも最も壮大な旅がもうすぐフィナーレを迎えようとしている。
最後の地に選んだのは、セートまたはセット(Sète)という海沿いの港町
せっかく南フランスまで来たんだから、最後はコートダジュール辺りで豪遊か!って思ったんだけど、一人おじさん旅は、コートダジュールだの ニースだの行っても、何の価値もないことはこれまでの経験で分かっているので、おじさんは演歌の似合う港町がいいじゃんってことで、地図を見てセートという街を見つけた。どうせそこにある海はニースでもどこでも同じ地中海なんだからさ~(笑)
ていうか、フランス価格で東欧よりは高いものの、リーズナブルなよさげなホステルをここセートで発見したので、貧乏おじさんは即決ここを最終地点に決めたのだ(笑)
ニームの駅前ホテルをチェックアウトし、出口を出て目の前のニーム駅に入る。駅員にSeteに行きたいと、グーグルマップの地図を示したら、速攻で自販機で切符を買ってくれた。見てたらなんか簡単そうだったな~(笑)
ホームに自販機があった。水がなかったのでとりあえず一時間の旅だが、水を買っておこうと・・2ユーロ!!!こんな小さな水が240円かよ~。ぼったくりだぜ(^^;)
まあ仕方ない。2ユーロコインを写真のように置いて、上にスライドさせる。日本のように穴が開いているタイプだと、悪いやつが何かコインじゃないものをツッコんで壊す恐れがあるからか・・(^^;) 番号を押す。CとRがあるがどっちか押すのか?よくわからない。適当に押してたらガチャって水が出てきた。
えーー暑い!!!!(^^;)
て、言うかこれ常温だ。たまたま夏で太陽に浴びているところに設置してあるから暑かったんだ(^^;)。じゃあ冬は凍るように冷たいんだ(笑) 日本には常温の自販機ってないのでびっくりした。(わざと一部常温で販売しているのはあるけどね~)
来た来た電車。一応指定席だった。
あっという間に、セートに着いた。駅を降りるとすぐに運河が広がっていて、クルーザーなどが沢山停泊している。港町ではあるが、日本でいうと葉山とか逗子って感じかな~♪ 運河沿いを歩いて、今日のホステルに到着。このホステルはかなり居心地がよかったので結局3泊してしまった。ベッドのカーテンや小物置きとか、シャワー室の前室とか、ホステルに泊まる人が体験する不便なところをかなり細かい部分までよく考えられていて、ほんとさすがなホステルだった。
ホステル名はGeorges Hostel & Caféという。一応リンクを張っておきましょう~♪
川っぺりのオープンカフェでお茶したりワイン飲んだり。ご機嫌の人たちが大勢いた。
翌日は、レンタサイクルを半日10ユーロで借りて、海辺のお散歩した。
浜辺のビーチバレーの鉄柱にレンタル自転車を立てかけて写真を撮ろうとしてたら、どこかの犬がはしゃぎまくってどいてくれない・・・(^^;) このあと振り向きざまにオレに急にワウッって砂をかけて、あそぼーといい、腹を向けておねだりする繰り返し。
仕方ないから無視して写真を撮る・・・(^^;)
地中海の向こうは北アフリカだ。地図を見ると外洋ぽくないが、まったく波もない静かな海だ。思ったよりきれいで透明度はそれなり。湘南海岸なんかより全然綺麗だ。
遠くに見える山の方はもう少し海水浴している人もいたが、ここまで来るとほとんどいない。9月だからか、それとももともと人が少ないのかわからないが、泳ごうと思えば今日は十分泳げる気温なんだけどな~。完全にプライベートビーチだ。
自転車と歩行者の専用レーンが海沿いも続く。市街地もそれなりに自転車レーンがあってとても親切だ。
ときおり海水浴客がちらっ・・くらい(^^;)
自転車は一応ギアがついているが、ちょっとボロく漕ぎにくいハズレ自転車だった(^^;)
バルセロナではまともに海が見れなかったので、ここでしっかり地中海を目に焼き付けてきた。このヨーロッパの旅では黒海と地中海を見たことになる。
さて、最終日は山の上からパノラミックに海を見下ろせる観光スポットがあるというので行ってみた。ホステルのお兄さんにバス路線はあるか?聞いたら、あるけど歩いて行ったって20分くらいだよ。とわざわざバスなんかで~っていう顔しやがったので、仕方なく徒歩でいったのが間違えだった。さんざん迷った挙句、筋肉痛になるほどちょっとキツかった!20分どころか1時間以上かかった!ときどきオレの神のグーグルマップ様も、人を陥れるような罠を仕掛けてくるから困ったものだ。地図が人の庭に誘導し、ちょっと怒られたり・・・歩いていると通りかかった地元の人が、こっちは行き止まりだ、パノラミックならあっちだ!と沢山の人の助言を頂きながらやっとのことたどり着いた。頂上付近に5番のバスがいた。ちぇ!これでくれば・・・でも、沢山の地元の方と話ができてそれはそれで面白かったな~♪ まあ散歩は徒歩が本当は一番いいんだ。疲れてなければ・・・
歩いていると、下水溝のフタが、ルイビトンのデザインに見えたり(笑)、単なる落書きがなんとなく西洋っぽいタッチで面白かったり・・・
団地群もプラハのような楽しいカラーではないものの、なんとなくおしゃれに感じてしまうのはオレの脳ミソがフランスって洗脳されてるからなのか・・・・(^^;)
ずいぶん上ってきたぞ・・・(^^;) 眼下に海が見える。なんかこの辺の家みんな金持ちそうだ~(笑) そしてとうとう・・・
高台からの海風が最高に気持ちいい~。汗かいたから余計涼しく感じる。
帰りは別のルートで帰ろう~って、一直線に下れる階段を発見。何段あるんだろう?とゆっくり数えながら降りることにした。うーーん約390段くらいだった~(^^;)
何故、約なのかと言うと、すれ違う人が常にボンジュールって言うので、こっちもボンジュールって返しているうちに何段かわからなくなっちゃったので~(笑)
全部下り終えたら、膝が大笑い状態でピクピクしてた(笑)
はい。無事海抜ゼロメートルまで戻ってきた~。
少なくても、ニースやらカンヌだとか、コードダジュールのような知名度もない地中海だが、こじんまりしてなかなか3泊でも楽しい旅行となった。ありきたりなところじゃないところが好きな人にはイチオシである。