旅に出るまでリヴィウというウクライナの都市についてまったく知らなかった。首都のキエフは聞いたことがあるっていう程度。他のヨーロッパも同様だがこれまで興味なかったので、全然詳しくなかった。旅に出る前にネットでいろいろ調べていると、ウクライナはリヴィウが人気の都市だと薦める人がが多かった。地理的にもちょうどポーランドの国境から70キロくらいの位置にあり、次のポーランドに移動しやすいのも決め手になった。だから、旅に出る前からここリヴィウは行ってみたい都市として、候補に挙がっていた。そしてその目的は無事達成できたわけだ。
これまで7か国15都市に滞在してきたが、もうヨーロッパの街並みには十分目が慣れてきた。もう数えきれないくらいのチャーチも見たのでどのチャーチがどれかもわからない(笑)。綺麗な景色を見てもそれほど感動しなくなってきた・・(笑)
リヴィウはさすがに観光都市だけあって街並みが綺麗だ。と言っても中世的な街並みをよりそれらしく感じさせる劣化感が絶妙だ。
初めて目にしたヨーロッパはパリだったが、あのモンマルトルの界隈を歩いていると、まるでディズニーランドみたいだと感じたが、リヴィウはそれをさらに劣化させて古さを際立てた中世感がおしゃれだ。同じように劣化した建物の趣感が際立っていたのが、ハンガリーのブダペストも同様だった。新しいものが骨とう品になっていくためには、正常な劣化がなければならない。
もし、初めて降り立ったヨーロッパがここリヴィウだったら・・・かなり感動していただろうな~って思う。とてもいい街だ。
【プーチンの顔がトイレットペーパーに!よっぽど嫌いなんだな~笑】
それにも増して大好きになった理由は、なんていっても物価の安さだ。治安もよく、そしてこの紛れもないヨーロッパの街並みを持ちながら、物価はベトナムやタイと同等レベル。そういう意味では、ここリヴィウとブルガリアのソフィアがオレ的にはお勧めしたい都市だ。どちらも東南アジア並みのコストで長期滞在が可能だ。
きっと多くの人が気に入るんじゃないかな~と無責任ながら思う(笑)
まだ、ポーランドのクラクフ、チェコのプラハなど大物が控えているのですべての旅が終わってみなければわからないが、物価は明らかにウクライナが一番安い。
もちろんパリだって最高におしゃれな街だ。それは疑う余地もない。しかしここリヴィウで泊まっているドミ一泊590円と、ほぼ同じクオリティーのドミがパリでは4500円だ。お昼のランチ、リヴィウでは500円くらいだが、同じレベルの物を食べるとパリでは2500円くらいする。ほんといくら何でもパリに長居をしようという気にはなれない。そういうことも加味して、リヴィウとソフィアがダントツにコスパがいい。
ウクライナはウクライナ語が公用語だが、各地ではロシア語の話者も多いらしい。しかしここリヴィウはほとんどの人がウクライナ語を話すとのこと。オレにとってはどっちもわからないので関係ないが、そういう意味でウクライナの真の首都はリヴィウと言われている所以だ。現在ウクライナはロシアとのクリミア紛争で一部戦闘状態にもあるため、日本の外務省はクリミア紛争地域には行かないように勧告を出している。またウクライナ全土は十分注意してくださいという黄色の注意になっている。今回オレが訪れる国はウクライナ以外すべて白色で安全とされている。唯一ウクライナだけが黄色だ。
しかし体感的には、ここリヴィウは十分平和で安全な都市だと感じる。やばそうな気配は感じられない。もちろんスリや強盗など気を付けなければならないが、それは各国どこでも同じだ。
最後に、現在日本は異常な暑さで大変な事態と聞いているが、ここリヴィウは、朝方11~12度、日中の最高気温も21~22度くらいでとても過ごしやすい。今が異常なのかどうなのかはわからないが、少なくても40度とかにはならないだろう。どこのドミもエアコンがないが、まったく問題がない。夏場の気候がいいのも高ポイントだ!