チェルノフツィ。それにしても暑い!今日も36度超えだ(^^;)
すごく快適な一人ドミトリーをチェックアウトし、チェルノフツィ駅に徒歩で向かう。
実は事前に切符を買おうと二日前にも駅に行ったのだが、何やらウクライナ語で沢山言われ、なんか当日に出直して来いと言われた(^^;)
事前には売ってないの?
駅に着き、窓口に行ったら、今日か?と聞かれたのでそうですと答えたら、なんなく切符が買えた。クレジットカードも使えた。やっぱ当日しかダメみたいだ。
これで一安心と、殺風景な駅前の道の向かい側にちょっとした安食堂みたいなのが一軒あったのでそこに入って、とりあえず腹ごしらえをすることにした。
チケットをよく見てもウクライナ語なのでほとんどわからない。列車の番号136だけは合っているようだ。15時37分発。
クレジットの控えを見たら、え!!??300円??マジ??
もしかして間違えた?? リヴィウまでは約300キロある。トロトロ走る列車だから6時間近くかかる。それにしても300円ってないだろ??1キロ1円??(笑)
とにかくまだ時間があるから、ゆっくりご飯食べてから駅でもう一度確認してみよ~
それにしても今この安食堂で食べているボルシチより安いって本当かよ??
出発一時間前になったので駅に行き、ホームで英語のできそうな人を探してチケットを見せて聞いてみた。
どうやらリヴィウまで行けるみたいだ。2号車で席は51番と教えてくれた。
しばらくして長い列車がホームにやってきた。ここは電線がないので電車は走れない。すべてディーゼル機関車で客車を引っ張るスタイルだ。
骨とう品のような客車に入る。おおここだ。下が51で上が52か!寝台車だ。当然エアコンもない。反対側は二段ベッドが向かい合わせになっているタイプで窓は開くが、オレの側は窓に沿って一つの二段ベッドがあるタイプで窓ははめ殺しで開かない。
となりのお姉さんは中央をまだテーブルにしているが、オレはベッドにして寝っ転がっていくことにした!
300円で乗れる寝台車なんてなかなかないよな~。貴重な経験だ!
車掌さんが切符拝見に来た。はいって見せるとそのまま持って行ってしまった。なんで切符を回収しちゃうの?しかしリヴィウ駅で降りるちょっと前ににまた返してくれた。(その意味がよくわからないが・・・)
切符をみながら、ブランケットやシーツセットを渡す人と渡さない人がいる。多分オプションで頼んでいる人だけに渡すんだろう。300円のオレは当然無し(笑)
6時間近い列車の旅だが、横になっていられるのでとても楽だった。昔ベトナムのハノイからラオカイという所まで寝台列車で行ったときは、すごい揺れとバウンドで寝た気がしなかったが、ウクライナの線路はそれほど揺れも大きくなかった。というかとてもゆっくり走ってたけど(^^;)
列車はほぼ定刻の9時15分に無事リヴィウ駅に到着した。
すでに日も落ち真っ暗になっていたが、少し前に大雨が降ったらしく、道には所々大きな水たまりができている。そしてびっくりするくらい寒い。みんな長袖のパーカーや革ジャンのようなものを着ている。気温10度くらいしかない感じだ。
チェルノフツィが36度だったのにこの差は何なんだ?ちょっとびっくりだ!
暗い中、予約してあるホステルに急ぐ。忘れもしないあのブルガリアのソフィア。真夜中に到着し不気味な暗闇を2km歩いたときの恐怖体験があるので、できるだけ駅から近い宿を予約した。まあまだ9時すぎで人も沢山いるし、お店の明かりも沢山あるのでソフィアのような怖さはまったくなかった。リヴィウはかなり都会だ。
まあ、そんなで無事にリヴィウに到着したわけだが、もしかしたらエアコン付きのいい席もあったのかもしれない。オレのこ汚い恰好をみて勝手に貧乏席にしてくれたのかもしれないが(笑)、このルートけっこう面白いかもしれない。ルーマニアからウクライナ、またはその逆のルートで移動をお考えの方は一考してもいいかもしれない。