ベオグラードはヨーロッパでもかなり古くから栄えていた都市であるとのこと。その初印象は・・なんか汚いな~であった。(笑)
パリ・・バルセロナ・・ブダペスト・・もちろんそれぞれ違いがあるがどの街もヨーロッパってこんな感じだよな~っていう期待を裏切らない街だった。
しかしベオグラードはちょっと違う。ごちゃごちゃしててあまり綺麗ではない。
汚いという表現だけでは誤解を与えそうだが、何もゴミが落ちて汚いとかいう意味ではなく、調和がとれていないという意味だ。そういう意味ではわが国の東京なども汚い街だ。景観、建物の高さ、色などの規制が緩いのかバラバラに乱立し、まったく調和などあったものではない。古い神社の横にラブホテル・・なんともはや情けない汚さだ。逆に言えばベオグラードは人々の飾らない生活臭がする、ちょっと古いロシアを感じさせる趣のある街だ。
もちろん写真で切り取れば、美しい建物、教会、王宮などもある。
いわゆるコソボ紛争・・・NATO軍がベオグラードを空爆して破壊したビルだ。
コソボの独立を支持したのはアメリカやイギリスなど西側。そして抵抗側はセルビアやロシアなど東側。ベトナム戦争にしても何にしても、結局西と東の衝突でいつも多くの人命が犠牲になるんだよな・・
コソボは西側を中心に約100か国くらいが国として認めているが、肝心のセルビアはまだ認めていない。つまり決着はついていない問題だ。
もちろん、セルビアもれっきとしたヨーロッパ。切り取ればすばらしい光景も沢山ある。これは新宮殿。
ちょっと雨が降っていたが、それもまたいい。クネズ・ミハイロ通り。ベオグラードの中心のファッション通りだ。
1832年に建てられたリュビツァ妃の屋敷。200ディナールで見学できる。200ディナールは約200円。とても計算が楽だ(笑)
約200年前のヨーロッパの貴族の暮らしぶりを思いながら、こういう家を見学するのもなかなかいいものだ。
そんなわけでそれ以外にもいろいろと歩き回って一定満足してしまったので、早々に次の目的地に移動しようと決心した。次は同じセルビアのニシュという小さな街だ。バスで約3時間くらいらしい。考えてみればこれまではすべてその国の首都に滞在していた。初めていく知らない地方、どんな街か楽しみだ。