平均寿命が延びる中、年金だけでは足りないので2000万円自己資金が必要との金融庁金融審議会の報告書が何かと世間を賑わしているが・・・
早期リタイアし、無職の状態で死ぬまで生きるためには、十分な年金か、あるいは十分な貯蓄が必要だ。
何かと年金がこの先減るまたは枯渇するなどの噂が絶えないが、高齢者比率が高まって逆に納税可能な若者の数が減れば・・誰だって不安になるだろう。
万が一年金が支給されなくなったら・・・・
麻生さんのようにお金持ちの方は年金に頼らないでも十分優雅に生きることができるかもしれないが、我々庶民は完全にお手上げである。
国民の大多数が生活保護っていうのは財政的にもまったく現実的じゃないが、かなりの国民が路頭に迷うことになるだろう。
自分の場合年金は65歳から月10万円ちょっと支給される予定である。持ち家で独身であれば最低限の生活はこれで可能と踏んでリタイアをした。しかし現在59歳なので、65歳までの約6年間は完全に貯蓄切り崩しで生きるしかないので貯蓄はどんどん減ってゆく。65歳に到達した際、二度と増えることのない僅かな貯蓄が枯渇しないようケチケチ生きているのが今の現実だ。
また10年後20年後の経済状況など全くわからない。考えても仕方ない。その時になったら考えよう(^_^;)
平均寿命が90歳ですと発表されたとして、それはあなたが90歳まで生きるとかそういう意味ではないことは子供でも分かる。
2000万円の貯蓄が必要というのも、単に現在の夫婦二人世帯が平均的な月5万円足りないというデータから試算したに過ぎない。だれもが最低2000万円必要と言っているわけではない。
人間というものは5万しかなければ5万で生きるだろうし、30万あれば30万の暮らしになるものだ。人によって貯蓄500万あれば何とかなると思える人から、1億ないと満足できない人まで千差万別いて当然だ。
この間、東南アジアを30回以上旅してきたが、日本より物価が安いことは事実だった。とりわけ電車バスなど公的交通機関や食べ物が安かった。さらにに宿泊費も安い。
もちろん現地の給料水準から見たら、現地の方にとっては日本と同レベルくらいかと感じたが、そういう意味では日本も結構頑張っているな~と思う。
外食がランチ500円程度で食べられる先進国なんてそうないんじゃないか?毎日スーパーで買い物し、自炊すればかなり出費は抑えられる。日本の特筆すべきは、低価格でも品質や衛生レベルは世界トップな点だ。素晴らしすぎる。
衣料品はもう十分保有しているはずだが、それでも相当安価で一定の品質のものが手に入る。いい国じゃないか日本。100円ショップなんてほんとよくぞ作ってくれた!
万人が生きるために絶対必要な衣食住部分を、誰もがなんとか生きれるように価格を政策的にコントロールし、車だとか贅沢な商品はいくらでも高価なものがあっても良い。
老後は体力も落ちるので行動範囲も狭くなるし、質素な暮らしの中にささやかな趣味でもあれば十分豊かに暮らしていける。今より5万円生活費を減らせば、2000万無くても十分生きていけるじゃないか!
政府に最も望みたいことは、老後の医療費を無料にしてもらえれば、これから老後を迎える人々に相当な安心感が生まれるだろう。それが実現するのであれば消費税10%でもかまわない。
オレから見たら生活保護の保護レベルは明らかに過度であると思う。一生懸命働いて税金払って、年金払って、医療費払って、わずかな残りで生きている真っ当な国民に大変失礼だと思う。生活保護者には自宅作業でもいいから、国がなにか仕事を与えて生産活動をさせないと単にお金貰って生きるだけの人間になってしまう。
まあ2000万問題から、いろいろ脱線してしまったが、老後の年金はこれからも絶対必要である。くれぐれも減らす、遅らすなど、安易に政治家は口にしない様に願いたい。