るんるんリタイア暮らし

58歳で35年務めた会社を退職。現在リタイア生活をエンジョイ中

会社(組織)で働くということ(2)

自分の人生において、サラリーマンとして働いてきた時間はかなりの期間です。

何十年も働いてきた会社を辞めるというのはけっこう勇気が必要でした。

順調にレール上を走っている電車から自ら飛び降りるのだからそりゃ不安もあります。

実は早期退職支援制度というのがあって、この歳までに辞めないとその権利が無くなってしまうというのも退職を後押ししてくれた一つの要因でした。

まあわずかですが退職金の上乗せがあったり、再就職のための支援を一年間してくれたり、いい会社だったな~(笑)そういう意味ではオレはラッキーだったと思います。

でも、前のブログでも書きましたが一つの会社とは、一つの村社会のようなもので、いろいろストレスも多いものです。井の中の蛙といいましょうか、一つの会社でずーと働いてきたということはその道に対する知識は増えますが、違う世の中を知らないということでもあります。生きているうちにもっと違う世界も見たい。知りたい。そういう欲求も強くありました。

あと、やはりそれなりの歳になるとポジションが高くなるため部下ができ、決済権限が大きくなります。実はこれが組織で働く者にとって大きな勘違いをする要因になります。

周りにYESMANが沢山集まります。本人はとても気分いいのです。

まるで自分が有能でできる男みたいに思ってしまいます。

ところがそれは大きな間違いで、誰も本音で接してないだけです。人間は本音を出していいのか悪いのかその上司を見て一瞬で見抜きます。

本人は知らないでしょうが、ある上司は「将軍様」というあだ名を付けられていました。(きっと今も影でそう呼ばれてるでしょう~笑)

北朝鮮将軍様の意味です。とにかく自分の言う通りにしないと気が済まない。どんな小さなことにでも自分の言うとおりにさせる・・みたいな性格。

もう、部下たちはいっさい何も考えません。その将軍様が怖い顔にならないことだけを考えて行動してます。自分がいいと思っていても指摘されたらすぐ訂正します。

その仕事が失敗してもいいんです。将軍様が言った通りにしただけですから・・(^^;)

ある会議で笑っちゃう出来事がありました。たまたま将軍様が出張で欠席だったために結論がだせないんです(笑)いつも将軍様の顔をうかがって仕事しているだけになってしまってたんですね~。そうなっては、もう組織としては機能しないです。

人間というのは、偉くなる前に身につけなければならないマネージャとしての教養が必要です。大金持ちになる前に、欲の本質と恐ろしさを知っていなければなりません。

それができないのなら、偉くなったりお金持ちにならない方が幸せかもしれません。

私はどんな上司だったかって??

毎日、パートさんに叱られていましたよ・・・(^^;)

私の部署は部下の方が圧倒的に偉かったですから~(爆笑)

ある日、A案、B案、C案どのデザインを採用したらいいかという議論の際、オレは迷わずA案だと言いました。女性のパートさんたちはまた例の調子でボロクソ言いました。じゃあ何がいいんだよ~と聞いたらC案だと!(オレはそれは一番だめだと思っていた・・笑)じゃあ、いいよそれで行くよ!責任取れよな!と訳のわからないセリフを吐きながら、組織に報告するための起案書を作っていました。ところでC案が一番いい理由を教えてくれよ?

パートさん.....かわいいから~♪

なあ~「かわいいからで~す♪」なん起案書に書けないだろが~(怒)

毎日こんな調子(笑)

でも結果はすべてパートさんの勝ちです。ほんと100%オレの負けです(笑)

対象ユーザーは女性が大半ですから、利用者の女性にとって何が一番好みかは女性の方が正しいんですね。ある意味男と感性が真逆です(笑)

今まで会社というのは男社会で、男がくだらない会議で物事を決めてきました。それではこれからの時代うまくいくはずがありませんね(笑)

ちょっと自慢話っぽくなっちゃいましたが・・・自慢です(笑)

もう二度とサラリーマンには戻れないでしょうけど、貴重ないい思い出です。